解析概要
ビームスラブ式鉄道RCラーメン高架橋の設計においては、2次元フレーム解析により応答値の算定を行うことが一般的に行われています。
このラーメン高架橋は、スラブ上に鉄道車両の荷重が作用し、複雑な応力状態になることが考えられます。
設計においては、フレーム解析により求めた断面力等を用いて、簡易に検討していますが、本解析では3次元ソリッドモデルにより応力を算出し、より実構造に近い応答値の算出を試みました。
一般的には、この様な橋梁の全体モデルを3次元ソリッドモデルによる解析を行うケースは少ないとお考えください。
理由としては、部材にかかる力を評価する場合、局部的な評価で問題ない場合も多く見られ、計算時間の大幅な増加、
ソフトウェアの選定の問題などにより、選択する事が難しい事があげられます。
しかしながら、全体モデルは局部的な評価では確認できなかった様々な問題点を把握する事もでき、解析目的によって
はこのような計算手法も検討する必要があります。